副業のパートから支配人へ！ドーミーイン金沢支配人のチャレンジ＜後編＞

ダブルワークのパートとして働き始め、順調にステップアップしてドーミーイン金沢の支配人になったSさん。インタビュー前編では、ドーミーインに転職するまでの経験を中心に語っていただきました。

後編では、Sさんが支配人になってからの活躍をクローズアップし、ご紹介します。

ホテル事業を通して地域に貢献

支配人になってからの新しい取り組みに、ホテルと金沢エリアの地域観光振興をリンクさせる試みがあります。

「観光誘致の為の、市町村や県から出る補助金を活用しました。金沢市からの補助をいろいろ検討し、伝統芸能や、夕食などの食事のついたプランを作ったんです。」

旅行業での経験を活かし、最初は観光付きのツアープランを考えたのですがそこには問題が。ツアーにすると一件につき「最低何人のお客様を集めなければいけない」という制約があったのです。

そこでSさんが考えたのが、近所のお店を積極的に紹介していく取り組み。ドーミーインでは夕食を提供しないため、もともとスタッフがお客様におすすめの店を紹介していました。ホテルのプラン、キャンペーンとして取り組むことで、お客様と地域のお店をつなぐwin-winなかたちを築くことができたのです。

石川県民限定の「五感にごちそう金沢宿泊キャンペーン」と「県民向け県内旅行応援事業」補助金制度をフル活用したキャンペーンでは、提携飲食店舗で使用できる【ドーミーイン金沢グルメチケット】5,000円分を1人1枚お渡しするというとてもお得なプランを設計・販売したところ大ヒット！
記録的な売り上げを達成しました。そして翌年からは第2弾を企画し、近隣事業所の野乃金沢と共にキャンペーンを実施しました。

「爆発的に売れましたね。お客様にとっても、ホテルにとっても、地域の飲食店にとってもメリット。すべていいことづくめの商品はなかなかできないものですが、補助金の活用で実現できました。」

コロナの影響で、石川県内の地元のお客様がターゲットとなったこの企画、Sさんは地元のお客さんに愛されることが大切だ、とスタッフに伝えています。

「評価されることで、ホテルもサービスも良くなります。 地元のお客様に、どんどん利用してもらうことが大事なんです。」

インタビュー当時、利用客の6、7割が石川県民。週末には観光客も増えますが、ドーミーイン金沢が地元の方々に愛されていることがわかります。

「辞めたい」と思わせないスタッフ教育をめざす

多くの観光資源があり、たくさんのホテルがしのぎを削る金沢エリア。お客様が多ければ、当然スタッフも大勢必要になります。他のホテルとの競争や、従業員の確保に困っていないのでしょうか。

「入ってきたスタッフに、辞めたいと思われない仕組みが大事だと考えています。退職者が少なければ募集を出す必要もありませんよね。やっぱり従業員の満足度が大切なんです。」

新規で入ってきたスタッフに定着してもらうために、まず見直したのが教育制度。新しく入ったスタッフには、指導係がピッタリ張り付くかたちにしたそうです。

新スタッフが一人で事務所内の基本的な作業ができるようになり、チェックイン対応ができるようになるまでは新しい採用はしないと決めているとか。

「一度にたくさん採用しても、フォローができないと結局辞めてしまう結果になりかねません 。一人ひとりをしっかり育て、定着してもらえば採用のエネルギーはそんなに必要ないのではないかと思います。」

仲間と切り開くドーミーインの未来

パートから支配人までステップアップしたSさんに、今後ホテル業界でドーミーインが勝ち残っていくためにはどうすべきでしょう？と聞いてみました。

「ホテル業界の同業他社がどこも行っていない、やれそうでやっていないことをやる。 パイオニアを目指していくべきなのではないかと思っています。もちろん一緒に目指してくれる仲間がいないとできませんので、『教育』と『新しいことをやる』は常にセットにしていきたいですね。」

経営上層部への風通しが良く、新しい試みや企画が通りやすいのもドーミーインの魅力だというSさん。これからも支配人として、新しいドーミーインを創るパイオニアとしてのご活躍、期待してます！！

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