朝ごはんフェス 富山1位のインに、行ってみた!【続編】~富山野乃
「2棟で1つ」の意識が強い、野乃富山とイン富山。
この「みんなで」という考え方は、若手の育成法にもあると言う。
どんな考えで、どんな指導を行っているのか。【続編】として「探ってみた」!
(内山さん)
新人にはトレーナーを付けて指導・育成しているドーミーイン。しかし、ここ富山では「みんながトレーナー」という意識が浸透している、と野乃富山フロント3年目の内山さんは言う。
「入社して2か月後に野乃がオープン。すぐ上に先輩がいなくて、同期の新人ばかり。わからないことはお互いに教え合い、みんなで力を合わせて頑張りました。2年目になって後輩が入ってきた時、同期で話し合い、みんなで新人の面倒をみることにしました。早番、遅番、ナイト、それぞれやることが違うので、その時一緒にいる人が新人を指導していこうって」
3年目の今年も、その意識は続いている。先輩が後輩の面倒をみるだけでなく、後輩が先輩に手を差し伸べることも…。
「2年目の子たちも、みんなで新人を指導してくれています。それだけでなく、私に対しても、あれやりましょうか?これやっておきました!と助けてくれるんです。本当は私から指示を出さなくちゃいけないのに(笑)。去年教えてきた子たちがどんどん成長している。それがうれしくて」
(中町さん)
イン富山、清掃リーダーの中町さんも、みんなで面倒をみることはメリットが大きいと言う。
「シフトもあるし、突発的な事態もあるので、トレーナーがいつも新人さんに付いていられるわけじゃありません。だから、特定の人を決めずに、誰でも教えられるようにしています。
むしろ、新人さんが困ったり迷ったりした時、誰が答えても同じ答えを出せる環境が大事。それが、私たちが目指している“全室同じクオリティの仕上がり”に繋がると思っています」
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そんな富山に今年配属された3人の新人に話が聞けた。
(伊波さん)
イン富山に配属された総合職の伊波さんは、いろいろな仕事に関わることで「みんなで1つ」の思いを強めている。
「清掃、フロント、レストラン。いろいろ関わらせてもらってわかりました。それぞれがきちんと仕事をして、うまく連携がとれて初めて1つのドーミーインなんだなって。富山の場合は、野乃も含めて」
(座間さん)
同じく総合職の新人、座間さんは、ゆくゆくは自分の経験を広めていきたいと考えている。
「最初は清掃もやるのかぁ…と思いましたが、客室はお客様が長時間過ごすドーミーインの商品。キレイにすることの大事さを痛感しています。
それに、フロントに入っていると、急に清掃をしなくちゃいけないこともありますが、そんな時にサッと動けるってカッコイイじゃないですか。両方完璧にできるようになりたいですし、そんなスタッフが増えるよう、自分が率先して頑張っていきたい」
(篠﨑さん)
野乃富山のフロント、篠﨑さんは「どの先輩もお手本で目標」と言う。どんなところを学びたいか、具体的に「聞いてみた」!
「ひとくちに笑顔で接客と言いますが、その時々で表情が違うんですよ。ご案内している時とお叱りを受けている時で違うのは当たり前ですけど、それ以外でも微妙に違っているんです。同じなのは、どんな時もお客様の目を見て話していること。私も早く先輩たちのようになりたいです」
同じ時期に富山にやって来た2人の支配人、野乃富山の丸目さんとイン富山の稲葉さん。
支配人になって変わったことはありますか?と聞くと…
「以前は自分が成長することばかり考えていた」と奇しくも同じように振り返る。そして「支配人になって変わった、というより、ドーミーインに入って変わったのかな」と。
ドーミーインは人が作り上げているものだが、人を変えるチカラもあるのか。
そんな印象も残した、今回の「行ってみた」シリーズだった。
(取材・文=庄子明夫)
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