スタートは上海のホテルマンさんに会ってみた!㉒PREMIUM京都駅前支配人 王さん
子供のころ訪れたホテルでの体験から憧れのホテルマンになった王(オウ)さん。全国のドミニスタに会って実際にお話を伺う「会ってみた」シリーズは元上海のホテルマンという経歴を経てドーミーインへ入社した王さんにそのきっかけや想いについて聞いてみました。
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王(オウ)さん(PREMIUM京都駅前支配人)がホテルマンを目指したのは、小学生の頃、両親に連れられて中国・上海のホテルに食事に行ったことがきっかけだった。
「すごく高級なところ、食事も街中のレストランとは違い、まるで別世界。みんな、静かに落ち着いてくつろいでいました。子どもながらに衝撃でした」
王さんが「またここに来たい」と思ったのは、お客様としてではなく、従業員としてだった。
「帰る時に笑顔でありがとうございましたと言われたんです。こういう環境で働くと、こんな人になれるんだと思いました」
子どもの頃のあこがれを胸に、王さんはホテルマネジメントの専門学校で学び、念願のホテルマンになった。
「上海のホテルには日本人のお客様もたくさんいました。私は専門学校で日本語も勉強したんですが、まったく通じなくて。もっと上達したいと思い、日本に行こうと決めました」
2000年に来日した王さんは、日本語学校、専門学校を経て、大阪の大学に進学。卒業後、某ビジネスホテルチェーンに入社した。
「日本にしかないビジネスホテルに衝撃を受けたんです。サービスのレベルが高いのに、値段は安い。当時はまだ海外からの観光客が少なかったですが、今後は増えるでしょうから、将来性もあると思いました」
ところが、その将来に暗雲が立ち込めた。王さんが配属されていたホテルが契約満了で閉館になったのだ。
ドーミーインから声が掛かったのは、そんな時だった。
「前のホテルを辞めて、いったん上海に帰ろうと思っていました。そのことを伝えると〝戻ってくるまで待ってます〟と言っていただきました。そこまでして私を待ってくれることがうれしかった」
そして、このひと言が転職の決め手になった。
「〝外国人でも支配人になれますよ〟と言われました。日本のホテルでは外国人は支配人になれないと思っていました。衝撃でした」
その時、引き合いに出されたのは、当時、PREMIUMなんばの支配人だった尹 (ユン)さん。現在、韓国共立メンテナンスの常務取締役本部長。
王さんはこの取材中、何度か〝衝撃を受けた〟と口にしている。その衝撃がドーミーインでもうひとつあった。
「上海のホテルでは、スタッフはお客様から何か言われるまで、そっと見守っています。でも、ドーミーインではお客様の様子を見て、自分から動きます。これが〝おもてなし〟なんだと衝撃を受けました」
2016年にドーミーインに入った王さんは、2019年4月からPREMIUM京都駅前で支配人を務めている。
「京都は日本を代表する観光地です。初めて日本に来る外国人もたくさんいます。そんなお客様がPREMIUM京都に泊まったことをきっかけに、ドーミーインが好きになり、他のドーミーインにも泊まってみたいと思う。そんなホテルにしていきたいです。」
たくさんの衝撃でドーミーインに導かれた王さん。こんどはインバウンドのお客様に、同じような衝撃を与える。たぶん。
【Now and …】
「いま取り組んでいるのはデイユース。清掃はフロントスタッフがやることになりますが、清掃を経験することでチェックの目が変わりましたし、委託先への気遣いも変わりました。売上が増えるだけでなく、いろいろな効果があったと思います。支配人としての仕事はまだまだですが、チャンスを与えてくれた会社に感謝しながら、外国人スタッフに希望を与えられるように頑張っていきたい。経験を積んで、将来は新棟立ち上げやドーミーインの海外進出にも関わってみたいと思っています」
■今回会ってみた人…王(オウ)さん(PREMIUM京都駅前支配人、国籍:中華人民共和国)。母国中国、上海のホテルマンを経て、来日。日本語学校、専門学校、大学卒業後、2016年3月入社。ドーミーイン金沢で研修後、PREMIUM京都駅前フロントに配属。副支配人を経験後、2019年4月から支配人を務める。
(取材・文=庄子明夫)
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子供のころにあこがれていたホテルマンになった王さん。ドーミーインの取り組みやチャンスを生かし今は支配人に!これからもお客様に喜ばれるホテルマンとして、さらなる高みを目指してくださいね!
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