ドーミーインで活躍中!外国人スタッフ奮闘記・後編
前回「ドーミーインで働く外国人スタッフの奮闘記・前編」では、外国人スタッフの仕事に対する考え方や、嬉しいと感じた瞬間についてご紹介しました。
今回・後編では、ベトナム出身のAさんとBさん、ネパール出身のCさんによる「日本語習得術」をお届けします。
接客業で絶対に必要とされる「言葉」。3人のスタッフは母語でない日本語をどのようにマスターしていったのでしょうか。3人なりの課題と習得法、努力があったようです。外国人スタッフならではの「ドーミーインで働くことについてのリアルな声」をお聞きください。
言葉がわからない恥ずかしさよりも、わからなくてミスする方が恥ずかしい
ベトナム出身Aさんは、仕事で使う専門用語に苦労したといいます。
機会や用具の名前は、日本の学校でも教わらないので、入社後に本当に戸惑いました。「トクソウ(特掃)」「ユカセンジョウ(床洗浄)」…って何?言葉がわからないので、何をどうすればいいのかお手上げの状態でした。
わからないことは、周りの人に聞けばいいと思ってしまいますが、Aさんはそれができなかったそうです。
わからないことが恥ずかしい。仕事ができないと思われたくなかたったんです。だから家に帰ってから調べようとしましたが、単語を思えていなくて調べられないことが多かったんです。
そんなAさんでしたが、5か月後に転機が訪れます。
日本語がわからないままだとミスしてしまい、周りの人たちに迷惑をかけてしまいます。そんな時、「わからない恥ずかしさよりも失敗する方が恥ずかしい。このままではダメだ!その場で聞こう」そう思うようになったんです。
ドーミーインには質問や相談できる先輩がたくさんいます。日本語でどう聞けばいいのかわからない時もあります。そういう時は「なんて質問したらいいのかわからないんですけど」と言えばいいんですよね。
そもそも質問の仕方がわからない。海外滞在経験者なら理解できるのではないでしょうか。
Aさんは今では順調に成長していて、パートさんのフォローや他棟のヘルプなどを中心に業務を行うようになりました。
メモを取って繰り返し繰り返し覚えていく
同じくベトナム出身のBさんは、日本語独特の言い回しや敬語で苦労したそうです。
最初は敬語がまったくできなくて、ため口で話していました。お客様に対する言葉遣いはとても大切なことなので、日本人スタッフの接客を見て、聞いて覚え、とにかく勉強しました。
Bさんは家でもYouTubeを見ながら熱心に勉強しています。
スマホでビジネス日本語を見て勉強していますが、初めて聞く言葉はメモして、何度も繰り返し練習します。早番の時は家に帰ってから1~2時間勉強することもあります。
仕事の中で見たり聞いたりすること、教えてもらったこともメモを取って復習しながら、ひとつひとつ覚えていこうと毎日取り組んでいます。
語学の習得は、結局は地道な努力の繰り返しです。しかし、敬語も習得するようになったBさんがもうひとつ困っていたことがありました。
日本人の名前は日本語の中でも一番聞き取りが難しいです。どう勉強したらいいのかわからなかったので、たくさんチェックインを担当させてもらい、お客さんのお名前を覚えるようにしました。新しいお名前はその都度メモをして覚えました。その繰り返し。
Bさんの話には、「継続は力なり」を実証する、実践者ならではの言葉の重みが感じられます。
また、プライベートの時間も日本語習得に費やし、苦手な名前を克服しようと積極的にチェックインに入る姿勢も心に響きます。
前もって準備することの大切さ
日本人が当たり前のように使い、接している「名前」ですが、外国の方にとって覚えるのが難しいというのは、言われてみてはじめて気づけたことです。
同じ漢字でも読み方が違ったり、同じ読み方でも漢字が違ったり、多様性に富んでいるのが日本人の名前です。
ネパールから来たCさんも、日本人の名前の聞き取りに苦労したそうです。
入社して一週間ぐらいの時です。常連のお客様に「お名前、もう一度お願いします」と復唱をお願いしてしまい、「また聞くの?日本語わからないの」と怒られたことがありました。
苦い経験をしたCさんが取り入れるようになったのは、前もって準備することでした。
フロントに立つ前に、未到着一覧を見て、お名前をチェックしています。まだ来ていないお客さんのお名前を確認して覚えるようにしています。それから「もう一度お願いします」とお聞きする回数が減ったと思います。
私の場合、「つ」と「ふ」の聞き取りが難しいので、特にチェックして準備しています。
日本人が英語のRの発音が苦手なように、母語にない発音は聞き取りにくい。そういった自分の「弱み」を知って準備するスマートさがCさんの「強み」でもあります。
CさんもBさんのように自宅で会話の勉強をしています。
日本の映画やドラマを字幕つきにして、日本語を目で見て、耳で聞いて意識的に覚えます。わからない時は途中で止めて、単語を書き出すこともできるのでとてもいい勉強になります。
日本語のハンディから新しい業務が覚えられない。そんな焦りを感じていたCさんですが、今ではフロントに立つ姿に自信すら感じられます。
いかがでしたか?
恥ずかしいことの認識が変わったAさん、地道にメモをしながら繰り返し言葉を取得するBさん、自分の弱みを知って準備して臨むCさん。三人三様ですが、仕事に対する姿勢や語学習得術、学ぶことがたくさんありますね。
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