新たな仲間「銀花」へ行ってみた!〜前編(おもてなし編)〜
外部特派員による「行ってみた」レポ第2弾!
今回は兵庫県の城崎温泉にある「銀花」。
リゾート事業部からドーミーイン事業本部湯めぐり倶楽部事業部に移管され、新しくドーミーインの仲間に加わった宿です。共立リゾートの中でもちょっと「異色」と言われる銀花…さて、どんなお宿なのでしょう?
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銀花があるのは、兵庫県北部の城崎。城崎温泉は2017年、環境省と観光庁が行った「温泉総選挙」で「インバウンド部門」第1位となった温泉地だ。兵庫県も神戸〜姫路〜城崎をつなぐ周遊ルートを「ひょうごゴールデンルート」と名付け、外国人観光客に積極的にPRしている。その成果もあり、2016年には城崎一帯で外国人宿泊客が初めて4万人を突破した。
正確に言えば、銀花は城崎温泉街にはない。温泉街の対岸、日本海に流れ込む円山川の河口近く、その畔に静かに佇んでいる。目線の高さ近くに川面があるので、静かな川の流れの中に身を委ねているような気持ちになる。
支配人兼総料理長の濱出さんは「銀花は、共立リゾートの中でも異色の宿だった」と言う。異色…?僕はすぐ、これか!という場面に出くわした。部屋に案内されたとき、「お茶を出しに、後でおうかがいさせていただいてよろしいですか?」と聞かれたのだ。
やって来たのは、大膳さん。なんと、作務衣を手にしていた。あれ? さっき、作務衣を置いてある場所を説明してもらったのに、なぜ?「お部屋にある作務衣だと、袖が短いかと思いまして、大きめの作務衣をお持ちしました。」僕の背格好を見て、ワンサイズ大きな作務衣をもってきてくれたのだ。
そこまで気を遣ってくれるんだ。しかも、「袖が短いかも」という言葉遣い。仮に僕が女性だとしても、不快な思いをすることはないだろう。僕は共立リゾートの湯宿にもあちこち泊まったことがあるが、こんなことは初めて。もちろん、他では部屋までお茶を出しに来ることもないし、作務衣は各サイズ揃えて置いてあったりする。
こんなことをしてもらったのは、どこぞの老舗高級旅館に泊まったとき以来だった。
フロントの皆さん。左から2番目が前述の大膳さん。
実はこの話には、もうひとつの側面があった。お客様の立場で考えることと運営サイドから考えることは表裏一体。これにも、僕には目からウロコ…だったのだが、その話は後編で。銀花のスタッフは、マルチジョブが基本。
帳場(フロント)でチェックインを担当したら、お食事処(レストラン)でのお品出しはもちろん、チェックアウトまで同じスタッフが応対している。そのことをスタッフはどう思っているのだろう?大膳さんに「聞いてみた」。
「お客様のお顔を覚えられますし、お客様も私のことを覚えていただけますので、気軽にお声掛けいただけるのかと思います。」調理場のスタッフを除いて、スタッフはみんな、フロントも、レストランも、部屋の備品の整理・補充も、時には清掃や布団の上げ下げも、やる。濱出支配人にも「聞いてみた」。
「18室しかない小さな宿だから、何でもやらざるを得ないということもありますけど」と軽く前置きして、こう答えてくれた。「お食事はひと品ずつお出しするので、スタッフは1時間以上お客様と接することになります。
お客様はその時、部屋のこと、備品のこと、サービスのことなど、いろいろ聞いてきます。細かいところまで理解していないと、きちんと受け答えができません。だから、マルチジョブが必要なんです。」
「異色」は、夜食にもあった。ドーミーインは言うまでもなく、リゾートでも夜鳴きそばは定番。ところが、銀花は「お夜食うどん」。しかも、部屋まで持ってきてくれる。これまであちこちに泊まって、夜鳴きそば皆勤賞の僕。これを外すわけにはいかない。もちろん「食べてみた」!
後編は、運営面にもスポットを「当ててみた」。
つづく。
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