施設管理の現場に、行ってみた!【後編】
施設管理として研修を行った総合職新入社員。それを受け入れた事業所。後編では、この、ドーミーイン初の取り組みがどんな効果をもたらしたのか。スポットを「当ててみた」!
アウトソーシングから、一部の事業所で直営清掃を行うようになったドーミーイン。そこにはどんな狙いがあったのだろう。
「アウトソーシング先も人材不足、時給を上げて採用せざるをえないので、コストアップにつながってしまいます。その点、直営ならコストを自分たちでコントロールできますし、経営側の意図も伝わりやすくなると思います。」
<水野さん(事業本部副部長代理)>
そう語るのは、水野さん(事業本部・副部長代理)。さらに、それ以上の効果が確実に現れていると言う。
「アウトソーシングだと、無意識のうちに上から目線になっていたような気がします。やってくださいと言うだけで、できないとなぜできないの?と言ってしまう。直営になってからは、できないなら、どうすればできるのか、清掃もフロントも本部も、みんなで一緒に考えて、一緒に解決しようという意識が生まれました。」
金澤さん(P神田支配人代理)は、フロントスタッフの意識も変わったと言う。
<金澤さん(P神田支配人代理)>
「総合職の新人が施設管理の研修を終えた後、フロントの研修に来ていました。フロント専任の子たちも清掃業務を覚えたいと言うので、教えてもらっていました。みんなでひとつのドーミーイン、そういう気持ちになってきました。」
「そうなってくると、パートさんたちも働きやすくなる」と言うのは、神田さん
(P神田施設管理チーフ)。
<神田さん(P神田施設管理チーフ)>
「客室清掃自体はひとりで黙々とやるものですが、どうしたら良いか、迷うことがあるんですよ。そんな時、近くを通りかかった社員が声を掛けてくれて、どうしたら良いか教えてくれたり、一緒に作業してくれたり、応援を頼んでくれたりすると、どんなに心強いか。」
宮田さん(P神田清掃チーフ)は、施設管理に社員がいることの利点を語ってくれた。
<宮田さん(P神田清掃チーフ)>
「いきなり支配人に話すのは気が引けますが、その前に相談に乗ってもらうこともできますし、一緒に提案を考えてもらうこともあります。フロントともスムースにコミュニケーションできるようになりました。」
ところで、ホントに良いことばかりなの?
水野さんは「直営になった分、採用から教育、業務全般、勤怠管理まで、すべて自分たちの責任で行う必要があります」と言う。
ただ、その採用面で力になっているひとりが、2018年4月に入社したポウデル・ハリ・プラサドさん(後楽園施設管理)。
<施設管理のふたり(ポウデル・ハリ・プラサドさん、大竹さん)に囲まれる落合さん(後楽園支配人)>
「パートに応募してきたネパール人の面接を手伝っています。書類を見て、日本語に訳したり、面接に立ち会って通訳したり。清掃業務以外の仕事をやらせてもらえるのは、たいへんだけど、うれしいです。」
「チーフが異動になってからは、備品管理、シフト管理、労務管理などの仕事だけでなく、面接のサポートもお願いしています」と落合さん(後楽園支配人)は言う。
直営になって1年が経とうとしている施設管理。大竹さん(後楽園施設管理)の言葉が印象的だった。
「お客様により良い環境を提供するのは、間接的な接客業だと思うようになりました。」
「DOMINISTA HOUSE KEEPERS」という言葉も浸透してきた。
自宅のくつろぎを維持する、という意味を込めたこの言葉。大切にしたいのは、清掃の技術ではなく、変化を察する気遣いなのだそうだ。
ちなみに、駐車場や送迎のスタッフは「DOMINISTA D-LIVE DEFENDERS」。「Drive」ではなく「D-LIVE」なのは、車両や建物はもちろん、お客様の生命、いきいきとした暮らしやくつろぎ、未来を守るという意味合いだそうだ。
さて、まもなくやって来る2019年度の新入社員。総合職の新人たちのうち何人かは、どこかの事業所で施設管理の研修を行うことになる。2年目となる今年は、どんな成果を見せてくれるのだろうか。
最後に、2018年度の新人たちから、2019年度の新人たちにひと言。
「楽しむ。慣れる。トライする。」
「最初の1ヶ月は耐える。」
「仕事は楽しみながらやるのがいちばん。」
「やりたいと思うことをどんどん提案すると、仕事が楽しくなります。」
*所属や肩書きは2019年3月現在のものです。
・・・・・
施設管理は「間接的な接客業」…印象的な言葉です。施設管理は日々の客室を整える仕事にはじまり、年に数回の大がかりなメンテナンスまで幅広い業務。
リニューアルされた中途採用サイトには、清掃パートから中途採用で社員になり、現在施設管理マネージャーを務める竹上あずささんのインタビューが掲載されています。ぜひあわせてご覧ください!
ドーミーインの仕事にご興味のある方は
採用サイトへどうぞ!