開業準備〜当日のドーミーイン福井に、行ってみた!【前編】
全国のドーミーインレポートをお送りする特派員から、ドーミーイン福井の「激動のオープン準備」レポが届きました!なかなか経験できない開業準備オペレーションの数々…これからオープンする棟でお仕事をする予定の方、必見です!!
・・・・・
破竹の勢いで棟数を増やしているドーミーイン。そう言えば、私、開業準備も開業当日も見たことなかったなぁ…。どんな準備をしてるんだろう? 当日はどんな雰囲気なんだろう?
で、「行ってみた」!3月19日にオープンしたドーミーイン福井。ドミニスタの皆さんにとっては当たり前の出来事かもしれないが、私にとっては驚きの連続だった。
JR福井駅に着いた私は、いきなり、強烈な歓迎を受けた。巨大な恐竜が雄叫びとともに迎えてくれたのだ。なるほど、日本の恐竜の化石の8割以上を産出している恐竜王国・福井。
大きく首を動かし、かまってほしそうにしている恐竜を尻目に、歩くこと6~7分。開業を目前にしたドーミーイン福井があった。
「行ってみた」のは、開業2日前の3月17日。忙しい最中(だったと思う)、中村さん(イン福井 総支配人)が迎えてくれた。
「3月1日に福井に入った時は、私とフロントの山﨑さんの2人だけ。1週間ほど経ってから徐々にヘルプの人が増えてきて、いよいよ!という感じですね。」
え、2人!? まず、そこに驚いた。2人でどんなことをやっていたのだろう? 中村総支配人は平然と(そう見えた)こう言う。
「業者さんとの契約は開発部が行ってくれますが、詳細な詰めは現地の仕事。納品時はどこに車をとめて、どこから入るのか、1社ごとに動線を決めていきます。あとは備品の発注ですね。」
ところがその後、中村さんに良く良く聞くと、他にも膨大な仕事があった。
中でも私が最も驚いたのは、客室の水道。189室すべての客室の水道を勢いよく全部流すのだそうだ。「これをやらないと、サビ付いた赤い水が出てしまう」と言う。しかも、「一度にたくさんの客室の水を流すと、万が一なにかトラブルが起きた時に対応できないので、少しずつ行うしかない」そうだ。なんとも地道な作業。
他にも、客室の壁紙の傷や汚れ、継ぎ目のズレがないか、自分たちの目でチェック。扉もいったん開けっ放しにして、手を離したらちゃんと施錠されるか1つ1つ確認。ドライヤーや冷蔵庫などの電化製品は、すべて通電させて作動してみる。などなど。あれもこれもすべて、人の目と手でやることばかりではないか!
自分たちの目と手でやるべきことは、他にも山ほどあった。西川将人さん(イン金沢 施設支配人)に館内を案内してもらいながら話を聞いた。
「アメニティ類は実際に置いて使ってみます。ひとりの感覚や印象ではなく、何人かで使ってみて、ベストな位置を探ります。サイン類も配置してみて、サイズの大小、お客様の動線から見やすいかなどを1つ1つ確認します。」
気の遠くなるような作業だ。
とは言え、ほとんどトラブルはないんだろうなぁ。そう思って「聞いてみた」!
「ランドリーコーナーで使用している洗濯機や乾燥機は事務所にランプ表示される仕組みになっていますが、1番の洗濯機を使っているのに、3番のランプが点灯したんです。すぐ直してもらいました。」
え~、そんなこと、あるんだぁ! と言うか、それも1つ1つ確認していたんだぁ!
●大浴場の機械室も見せてくれた西川さん。「万が一のトラブル時、どこがどのようにおかしいのか、業者さんに伝えられるくらいの知識があるスタッフを育てている」と言う。 驚きは続く。
客室の清掃とセットアップは、3月10日にモデルルームが完成してから毎日トレーニングしていると言う。その詳細を西川さんが話してくれた。
「キレイにすることはもちろんですが、ドーミーインのやり方、こだわりを覚えてもらうことから始めました。例えば、ドライヤーのコードの巻き方、シャンプー・コンディショナー・ソープの並べ方、アメニティが1セットの場合と2セット、3セットの場合など。まずは正確性、スピードアップはその後。」
正確にセットアップできるようになったら「トラップを仕掛ける」と中村さんは言う。
「ベッドの下にスリッパを入れたり、ハンガーの向きを1つだけ逆にしたり、これまでドーミーインであった事例を引っ張り出して、ちゃんとできるか確認します。他にも想像力を働かせて、あれこれ。」
西川さんはさらに、驚きのトラップを教えてくれた。
「歯ブラシを、もともと入っていたビニールの中に戻しておいたりします。これ、過去にドーミーインで実際にあったことなんですよ。」
もはや、驚きは止まらない。
開業前々日だと言うのに、レストランのスタッフはまだ一度も調理していないと言うのだ。大丈夫なんだろうか…。その顛末は【中編】で。
・・・・・
なんと!ひっかけ問題で訓練をするとは!確かに使った歯ブラシがきれいに袋に戻されていたら、見落としかねませんよね。経験や知恵の蓄積が、トレーニングに活かされていることがよくわかりました。
続く中編では、レストランチームの奮闘をお伝えします。お楽しみに!
ドーミーインの仕事にご興味のある方は
採用サイトへどうぞ!