ホテルで働くって実際どう?仕事内容・心構え・楽しさを教えます!①
今回は、「ホテル業界で働きたい」「ホテルの仕事内容を知りたい」「ホテル業界の今後を知りたい」…そんな方々に向けて、ホテル業界の「リアル」をお伝えします。
ホテルで働くって、実際にはどうなの?「仕事内容・心構え・楽しさ」を詳しく紹介します。
2025年~ホテル業界の現状とこれから、そして課題
ホテル業界で働くために、まずは2025年時点の「ホテル業界の現状とこれから」を押さえておきましょう。
【ホテル業界の現状】
・ホテル業界(旅館・ホテル)の市場規模はコロナ禍前の水準まで回復(帝国データバンク調べ)
・ホテル業界の2023年の市場規模は約4.9兆円(帝国データバンク調べ)
・日本人の宿泊者数は延べ4億9,972万人(2023年/観光庁・宿泊旅行統計調査)
・外国人の宿泊者数は延べ1億1,775万人(2023年/観光庁・宿泊旅行統計調査)
このように、ホテル業界の業績は回復傾向にあります。その主な要因は、インバウンド需要の高まりです。
上記の、「外国人の宿泊者数」を前年比でみれば「613%」も増加しており(観光庁・宿泊旅行統計調査)、コロナ禍前を含めても過去最大となっています。
では、「これから」はどうなのでしょうか?
【ホテル業界のこれから】
・新規ホテルのオープンやリニューアルが増加し競争が激化
・ますます高まる観光地や都市部での需要
・円安によりインバウンド需要がさらに活性化
・円安による国内旅行の需要の増加
このように、ホテル業界は好調を維持することが予想されています。ただし、業界が恒常的に抱える問題は深刻。その代表は、「人材不足」と「高い離職率」です。
こういった問題をクリアし、高い需要にどのように対応していくのかが、ホテル業界にとっての最大の課題といえるでしょう。
ホテルの仕事内容
課題はあるものの、好調を維持することが予想されるホテル業界。ここでは、「ホテルの仕事内容」を見ていきましょう。
ホテルの仕事は、「宿泊」「料飲」「宴会」「管理/営業」「調理」といった部門によって違ってきます。それぞれを簡単に見てきましょう。
宿泊:客室の販売、予約の受付け、宿泊客の接遇を担当。
料飲:レストランでの接客、客室内での食事のオーダーに対応するルームサービスを担当。
宴会:結婚式や宴会、パーティーなどの予約や手配、サービスを担当。
管理/営業:管理は、「総務・経理・人事・施設管理」、営業は「客室や宴会の販売・広報」などを担当。
調理:レストランや宴会で提供する料理作りを担当。
ホテルの仕事は、こういった部門ごと、また職種ごとに分かれて行うのが基本です。ただ最近は、部門を越えて様々な仕事をこなす「マルチタスクプレーヤー」も増えています。
では、「ホテルの働き方」はどのようなスタイルなのでしょうか?
【ホテルの働き方】
・勤務時間は7~8時間が一般的
・勤務は2~3交代のシフト制
・宿泊部門は夜間勤務あり
ホテルは、24時間、365日営業が基本です。そのため、上記のような勤務スタイルになります。2交代は「日勤・夜勤」、3交代は「早番・遅番・夜番」でシフトを組むのが基本。
残業は、繁忙期やイベントによって変わりますが、基本的に「少ない」と考えてよいでしょう。
ホテルで働く「心構え」と「求められる能力」
それでは、ホテルで働く「心構え」と「求められる能力」を見ていきましょう。
【ホテルで働く心構え】
・挨拶を欠かさない
・謙虚な姿勢
・相手に寄り添う意識
・時間を守る
・心くばり
・目くばり
こういった心構えが、お客様との信頼関係につながると共に、社員同士の一体感を深めます。では、ホテルで働く上で「求められる能力」とは、どのようなものでしょうか?
【ホテルで求められる能力】
・コミュニケーション能力
・接客能力
・語学力
・観察力
・プレゼン力
こういった能力に加えて、柔軟性や協調性といった特性があれば、お客様はもちろん、周囲の社員とのチームワークもスムーズになるでしょう。
そして、忘れてはならないのが、「体力」です。ホテルで働くには、やっぱりある程度の体力が必要になります。
でも、最も大切なのは「やる気」と「思いやり」です。この2つを持っていれば、ホテル業界で働いていけます!
ホテル業界の「リアル」を紹介するシリーズは第2弾へ。次回もお楽しみに!