富良野のベトナム人技能実習生に会ってみた!【後編】
雪を初めて見たというベトナムからの外国人技能実習生たち。前編では、富良野市民としての住民登録や、ドーミーイン側のサポート体制についてお伝えしました。後編はベトナム人技能実習性の現地実習の様子をレポート。「ラビスタ富良野ヒルズ」での実習はどのように進んでいくのでしょうか?!
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ラビスタ富良野ヒルズに配属となったベトナム人の技能実習生15名。いよいよ11月19日、現地実習がスタートした。
共用部の清掃、客室各所の拭き上げ、ベッドメイクなど、グループに分かれて作業開始。見ると、みんな手際が良い。
それもそのはず、15名とも東京各所のドーミーインで1か月、長い人で3か月、研修してきた。
「神田、小伝馬町、後楽園に分かれて研修しました。私も後楽園で4名の技能実習生を指導していました。日本語が話せないので最初は心配でしたが、みんな仕事を覚えようと一生懸命で、ベッドメイクもすぐマスター。それもとっても早く、キレイにできます。日本人以上かも(笑)」
そう話すのは、今橋さん(イン後楽園 施設管理)。
<技能実習生に説明する今橋さん(中央白い上着)>
今橋さんは技能実習生を受け入れるにあたって必要な、生活指導員と技能実習責任者の資格を取得。ドーミーインが受け入れを検討している時点から関わっているメンバーのひとりだ。今回も一緒に富良野入りし、施設管理のヘルプと合わせて、技能実習生の指導を行っている。
「実際の作業指導や監理団体への提出資料作成だけでなく、生活指導員として仕事以外のケアも大事なこと。いろいろ調べましたが、近隣トラブルとか失踪事件とか、そのきっかけはゴミ分別がわからなかったとか、そんなことも少なくないらしいので」
そう言う今橋さんだが、当初は受け入れに肯定的ではなかったと言う。
「雇用形態はパートさんと同じでも、住居を用意したり、監理団体にフィーを払ったり、実習生の管理に掛かる人件費もありますので、会社の金銭的な負担が大きいんです。だったら、パートさんの時給を上げた方が良いのでは。そう思った時期もありました。でも、実際に一緒に働いてみて、みんな、すごく頑張る子たちばかり。社員やパートさんにも良い影響があるんじゃなないか。そう思うようになりました」
さらに「ディンさんが通訳してくれたので、本当に助かった」と言う。
翻訳機などを使い、タオル、歯ブラシ、部屋着など、その名称は伝えられても、仕事のやり方、備品の置き方や並べる順番、保管の仕方などを理解してもらうことは難しかったそうだ。そんな時、丁寧に伝えてくれたのがディンさんだった。
<ディンさん(イン秋葉原 施設管理)>
ディンさんはベトナム人の新卒新入社員。同じベトナム人、同じ施設管理の仕事をするとあって、東京各所での研修先を回って、通訳したり仕事を教えたりしていた。富良野にも15名と一緒に入った。
「まだまだ覚えることがたくさんあるので、もっと成長したいと思っていますが、しっかり教えたい。富良野にいられるのは5日間だけですが、離れても相談に乗ってあげたいので、連絡先を交換しました」
ディンさんは技能実習生と離れる寂しさを感じながらも、「3年間、みんなが楽しくやっていけるように、なんでもしてあげたい」と語った。
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ところで、受け入れた技能実習生は、なぜベトナム人なのだろう?聞くところによると、2015年のイン上野・御徒町の開業時、直営清掃を始めたことにきっかけがあるそうだ。
ベトナム人の日本語学校留学生がアルバイトに応募してきた。彼らは真面目で手先が器用。ネットワークもあり人づてに人員を確保できた。この経験から、次に開業したP小伝馬町でもベトナム人留学生を採用することとなったそうだ。
これがドーミーインがベトナム人に好印象を持ったきっかけ。ところが、留学生は週28時間までしか働けない。時給の高いところに移ってしまう可能性もある。その点、技能実習生なら3年間、社員同様に週40時間働いてもらえる。そんな経緯も受け入れに繋がる一因となったそうだ。
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北海道のドーミーインで初めて技能実習生を受け入れるラビスタ富良野ヒルズ。不安はないのだろうか。支配人の小出さんに、聞いてみた!
<ラビスタ富良野ヒルズ 小出支配人>
「誰しもちょっとしたミスで落ち込みますよね。15人いれば、それぞれ性格もメンタルの強さも違う。どのくらい落ち込んでいるのか、さほどでもないのか、言葉が通じない分、心配です。また、週6日勤務なので、疲れがたまっていないか。気持ちをリフレッシュできているか。そんなことも…。なるべく館内を回って、一人ひとりの顔を見る必要があると思っています」
そうは言っても、「不安はありますが、期待の方が大きいです」。
<ラビスタ富良野ヒルズのスタッフが書いたベトナム語での歓迎にニッコリ!>
「みなさん、すごく真面目で手先が器用と聞いていました。先ほど作業をしているところを少し見ましたが、まったくその通りで、キレイに丁寧にやっていました。即戦力になってもらえると思います。富良野で機能すれば、北海道の他の棟でも委託から直営に転換、そんな可能性も広がりますね」
<写真右から2人目(赤い上着)は現場で技能実習生を指導する中村さん:ラビスタ富良野ヒルズ 施設管理>
大きな期待を胸に、ベトナム人技能実習生とラビスタ富良野ヒルズは新たな一歩を踏み出す。
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外国人技能実習生の受け入れには、クリアしなければならない要件がいろいろありますが、技能実習生にとっては仕事だけではなく生活面でも手厚いサポートが受けられるメリットがあります。たくさんの海外からのお客様をお迎えしているドーミーイン。スタッフにも外国籍の社員、パート・アルバイトが大勢います。新しいかたちでスタッフに加わってくれたベトナム人技能実習生の皆さんのご活躍、期待しています!
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