日本特有に惹かれたさんに会ってみた!⑲ドーミーイン大阪北浜支配人の裵さん
ドーミーインでは外国籍の支配人が多数活躍中です。大阪北浜で支配人を務める韓国出身の裵(ペ)さん。なぜドーミーインに?から支配人としての心構えまでいろいろ伺っちゃいました!全国のドーミーインで働くドミニスタに会いにいく「会ってみた」シリーズ、裵(ペ)さんの成功体験、失敗談に興味津々…
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韓国で兵役から戻った裵(ペ)さん(ドーミーインPREMIUM大阪北浜支配人)は、仕事に就く前に海外に行ってみようと思った。行き先は「近いけど日本」。そんな軽い気持ちだった。
「100日間、日本中を旅しました。その後、韓国に帰って仕事を探しましたが、日本人の優しさ、日本の景色の美しさ、日本の思い出が忘れられなくて。親にお金を出してもらい、日本で日本語学校に通わせてもらいました」
初めて来日した時にはできなかった日本語もどんどん上達した。そのまま日本の大学に進学。観光学科を選んだ。
実は、裵さん、子どもの頃にドラマ『ホテリアー(邦題)』を見て、ホテルの仕事に興味を持っていたのだった。
『ホテリアー』は、かのヨン様も出演した、一流ホテルの裏側で起こる事件を描いたドラマ。日本でも放送されたり、リメイク版が作られたりした。
裵さんは大学の観光学科でビジネスホテルという存在を知る。
「ビジネスホテルは日本特有のものです。韓国にいた頃のホテルのイメージは、お金持ちが贅沢に利用するところ。ところがビジネスホテルは、部屋は小さいけど、安く泊まれて、出張先で仕事の疲れを癒せるところ。まったく違うので、とても興味を持ちました」
さらに大学のゼミの先輩からドーミーインという存在を知る。
「ドーミーイン高崎でアルバイトをしていた先輩が、温泉の大浴場があるビジネスホテルだと教えてくれたんです。もう興味津々! 調べてみたら韓国にもドーミーインがあり、ここで働きたいと思いました」
日本特有のビジネスホテルに惹かれ、中でも特有のドーミーインに惹かれた裵さん。入社2年目には、ある出来事に衝撃を受ける。
「Pなんば勤務だった2017年GWの販売記録を更新したことが忘れられません。フロント・レストラン・清掃、それぞれの現場はもちろん、販売や経理の人たちも一緒に、それぞれが感じていたこと、考えていたことを話し合い、情報を共有・交換しました。取り立てて新しいことを始めたわけではないんですが、気持ちをひとつにしたことが新記録に繋がったんだと思いました。」
その時、裵さんは「仕組みややり方を変えなくても、気持ちを変えれば状況は変わる」ことを学んだと言う。さらにこう続けた。
「お客様からの言葉もうれしいですが、数字で結果を出すこともうれしいものですね」
やがて裵さんは支配人の任に就く。
「副支配人の経験がなかったので、うれしさと同じくらい、プレッシャーがありました」
その矢先、支配人になって最初のクレームが…。
「連泊のお客様から、部屋に食べもののお土産があるのでエアコンを切らないで、という要望があったのに、引き継ぎミスで切ってしまったんです。日本人のお客様で、自分の日本語で納得していただけるのか不安なまま応対していたせいか、お客様の怒りはおさまりませんでした。エリアリーダーに助けていただいて、何とかわかってもらいましたが…」
自信を失ってしまった裵さん。しかし、このひと言に救われる。
「〝日本語力は気にするな。自分が思っていることを正直に話せば良い。どうしてもダメな時は助けるから〟と表口エリアリーダーにそう言っていただいたんです。まだまだ日本語に不安はありますが、やれるだけやってみようと思うようになりました」
裵さんは表口(おもてぐち)エリアリーダーの男気に惹かれた。その後、助けを求めるようなトラブルやクレームはないそうだ。
そんな裵さんに、外国人支配人のメリットを聞いてみた!
「外国の文化や考え方がわかることでしょうか。例えば、日本人は身体を流してから湯船に入りますが、外国人はシャワーを浴びずに湯船に入ります。お湯で肌をやわらかくした方が、シャワーでキレイに洗い流せると考えているからです。韓国の垢すりもそうですよね。外国人のお客様には、日本ではこうしちゃダメなんですよとお伝えするより、ここまできちんと説明した方がわかってもらえます」
しかし、一方でこんな話も。
「外国人のスタッフも増えていて、日本人との考え方の違いで不快な思いをすることもあります。でも、同じように日本人スタッフも不愉快な思いをしているかも知れません。そのことを忘れないようにしたいです」
裵さんは日本語のことでもスタッフとのことでも試行錯誤を繰り返しながら、支配人として学んでいる。たぶん。
「私が入社した時、外国人の支配人はいませんでした。いま大阪には他にも外国人支配人がいるので、後輩たちの目標になってもらえるように、みんなで頑張っていきたい」
【Now and …】
「中村副部長の臨機応変な対応力、松本エリアリーダーの相手の意見を尊重しながら別案を示す柔軟さをお手本に、支配人として頑張っていきたいと思っています。目標は、自分が何もすることのない職場(笑)。スタッフが率先して何でもやってくれて、お客様のご満足いただけるよう、成長をサポートしながら、職場環境を整えていきたいです」
■今回会ってみた人…裵 (ペ)さん(P大阪北浜支配人、国籍:大韓民国)。日本語学校、日本の大学の観光学科を経て、2016年4月新卒入社。Pなんば、野乃奈良などを経て、開業メンバーとしてP大阪北浜へ。2019年4月から支配人を務め現在に至る。来日10年目。
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外国の文化がわかる強みを生かしたお客様対応やスタッフへの気遣い、素晴らしいですね。ドーミーインでは外国人スタッフが大勢働いています。韓国や台湾、ベトナムなどさまざまな国出身の方の採用中!支配人として、皆の目標やお手本として、裵(ペ)さんのさらなるご活躍期待しています(^^)/
お話の中には裵(ペ)さんを支えたり、励ましたりしてきたドミニスタも登場しました。男気あふれる表口さん、臨機応変な中村さんのインタビューもあわせてぜひどうぞ!
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