朝ごはんフェス 富山１位のインに、行ってみた！【後編】～野乃富山
「朝ごはんフェスティバル2018」で、見事に富山県代表の座を射止めた野乃富山。
支配人の丸目さんは「野乃とイン、2棟で獲った富山1位」と言った。
その意味を探る、今回の「行ってみた」シリーズ後編。さっそく、紐解いてみよう。
野乃富山とイン富山。その距離は70m程だろうか。ホント、目と鼻の先。以前から短期留学的なスタッフの行き来はあったと言う。
その関係に進化の兆しが見え始めたのは、今年4月。野乃富山の支配人に丸目さん、イン富山の支配人に稲葉さんが同時期に配属となった。それぞれ、宮崎と梅田東から来た二人は何度も話し合いを重ねた。
そして、新たに1つの取り組みを始めた。「2棟合同のミーティング」だ。レストランと清掃のスタッフは毎日、業務が終わったら集まりミーティングを行うようになった。
（写真左から、宮村さん、谷口さん、宮本さん、片岡さん、支配人の稲葉さん）
その狙いを稲葉さんはこう言う。
「インと野乃、2棟で情報を共有すれば、お互いに良いところは取り入れられますし、ミスは未然に防げます。経験値は2倍です。現実的なことを正直に言えば、両方できる人を増やしたいと思ったんです。急に人手が足りなくなることもありますから（笑）」
（瀬口さん）
どんな内容を話し合っているのだろう？ レストランのパート、瀬口さんに「聞いてみた」！
「こんな盛り付けならもっと見栄えが良くなるね～って、みんなで話し合っています。支配人が、“じゃ、やってみようか！”と言ってくれるので、活発に意見が出ます。
他には、調理場では丁寧に教えられないこと、なぜそうするのか、その理由を教えています。例えば、直前に解凍するのは、前日に解凍するとせっかくの出汁が出てしまうからだよ、とか。食材をこういう切り口にするのは、舌触りを良くするためなのよ、とか」
韓国語の得意なスタッフが「レストランで使える韓国語講座」を行うこともあるそうだ。この日も、数字の復習。みんながゲーム感覚で問題を出し合い、珍回答に笑いが絶えなかった。
＊2棟合同でミーティング中！
丸目さんは、この合同ミーティングが人としての成長にもつながると考えている。
「話し合いの中で、他の人の意見を聞いたり、他の人を気遣ったりすることは、ホテルマンとしての成長はもちろん、人としての成長にも必ず役に立つと思います。どこへ行っても、そこの仲間とうまくやれるようになりますし、その結果、いい仕事ができるようになるはずです。」
野乃富山とイン富山では、車両スタッフはアウトソーシング。しかし、「外部スタッフもドーミーインの一員。ミーティングを行っています」と丸目さんは言う。「回を重ねるごとに、顔つきや意識が変わってきた」とも。
（丸目支配人）
その効果かどうか、こんなことがあった。
僕が朝、丸目さんとのインタビューの約束まで、ちょっと時間があったので、ロビーでスマホをいじって待っていた時。送迎の方がエントランスから入ってきて、バスの出発時間が迫っていることを告げた。僕がスマホに集中していると、その方が近づいて来て、わざわざかがみ込み、僕の顔を覗き込んで「送迎バスのお時間ですが、ご利用ではありませんか？」と声をかけてくれたのだった。
そこまでしてくれるんだぁ～。ちょっと感動…。
丸目さんとの約束をほったらかして、あやうく送迎バスに乗ってしまうところだった（笑）
＊野乃富山の大浴場は日帰り温泉での利用も可能。
合同ミーティングを行い、情報を共有することで経験値を上げている、野乃富山とイン富山。なるほど、「2棟で獲った富山1位」の意味がわかってきた。この2棟は予約数でも富山1位と2位だと言う。
「お互いに刺激し合って、協力し合って、数だけでなく、クオリティでも1位2位を目指したい。お客様の満足度を上げていきたい」と稲葉さん。
「1位2位という奢りの気持ちが出れば、お客様に伝わってしまう。謙虚に、一所懸命やろうと、両棟で気を引き締めています」と丸目さん。
野乃富山とイン富山の共同戦略は、今後さらに磨きがかかっていくだろう。
さらに富山2棟には、若手をみんなで育てよう、という空気があるそうだ。
その話は【続編】で！ 乞うご期待。
ドーミーインの仕事にご興味のある方は
採用サイトへどうぞ！
