朝ごはんフェス、ファイナル進出をかけた戦いに「行ってみた」！【前編】

宿泊施設の朝ごはん日本一を決める「楽天トラベル　朝ごはんフェスティバル」。

その戦いはすでにファーストステージを終え、48施設に絞られた。今年、ドーミーインから都道府県代表の座を勝ち取り、見事セカンドステージ進出を果たしたのは、Ｐ下関と野乃富山の2棟。

そして、いよいよ決戦の時！去る10月23日・24日に東京・二子玉川で開催されたファイナル進出をかけた戦い、セカンドステージに「行ってみた」！

セカンドステージに進出したのは、日本全国各都道府県の代表48（北海道のみ2）の朝ごはん。6つずつ6グループに分けられ、ファイナルステージ行きの切符を手にできるのは、1グループにつき1つだけ。わずか6つの席を争う熾烈な戦いだ。

審査は一般から募集した審査員（1グループ100名、合計600名）がその場で試食し投票するスタイル。審査員は1グループごとに入れ替えられるので、男女比や年齢層なども気になるところ…。

1日目（10月23日）。
ドーミーインの出番は2棟とも2日目。しかし、いてもたってもいられなくなった僕は（なんでこんなに僕の気がはやってるんだ？笑）会場に「行ってみた」！

キッチンカーが6台並んだ二子多摩川ライズ中央広場。その前には宿泊施設のスタッフだろうか、はっぴを着たり、チラシを配ったりする人たちの姿があった。審査員とおぼしき人たちが続々とその奥の試食会場に入っていく。小雨まじりで肌寒かったこの日。それでも熱気が感じられ、「いよいよだぞ」と否応なく背筋が伸びた（ん？僕が勝手に盛り上がってただけ？笑）。

そして、ついに2日目（10月24日）、本番当日！
午前3時。秋葉原のフーズ別館で調理スタッフによる仕込みが始まった。
調理スタッフはP下関の尾形さん、野乃富山の田中さん、さらに、井上さん（イン三島）、平田さん（イン八丁堀）、本社の原田さん、高山さんを加えたメンバーが揃った。

<調理スタッフ 左から平田さん、田中さん、尾形さん、井上さん>

P下関の「ふく飯」は東京都の条例によりキッチンカーで調理できないため、炊きあげた状態で持ち込まなければならない。現地でできるのは盛り付けだけ。
野乃富山の「白海老ご飯」は会場裏の調理場で作業できるため、ここでは丁寧に下準備。そして、朝には二子玉川に向けて移動した。

ドーミーインの先陣を切るのはP下関。2日目の第2グループへの出陣だ。
中央広場のキッチンカーは共用のため、第1グループの宿泊施設の片付けが終わってからのスタンバイ。それまで、試食会場裏の調理場で炊きあげたふく飯を温め直し、盛り付けの準備を進める。そして、いよいよキッチンカーへ。

ここで、審査員の動きを紹介しておこう。
調理スタッフがキッチンカーで準備を進めている時、審査員は試食会場で各宿泊施設の代表からのプレゼンテーションを受ける。6施設すべて聞いたら、キッチンカーが並ぶ中央広場へ。トレーを1つ持ち、朝ごはんが提供される6施設それぞれのキッチンカーを回る。

1つの朝ごはんはどれも小皿サイズ。どの施設も普段提供している量や大きさではない。そして、トレーに6つ乗せたら試食会場に戻り、試食し評価。一番おいしいと思った朝ごはんに1票入れる。そんな流れだ。

<このトレーに6つの朝ごはんを乗せて試食会場へ>
キッチンカーでの準備を進めていた時、ちょとしたトラブルが発生した。
「ドーミーいんこ」着ぐるみの足がない！

<ない！！！！>
てんやわんやの大慌て…かと思いきや、そこは機転の利くスタッフ揃い。本社や保管場所、クリーニング業者に電話。見つからない、間に合わない、と判断するやいなや、スーツのズボンのまま着用すると決意。幸い、アクターの足の長さのおかげで（笑）、中が見えることはなかった。

<無事登場！しかし本来、胴体と靴の間にあるべき足はない。ピッタリサイズで良かった！>
機転は続く！

各宿泊施設がキッチンカー前でパンフレットなどを配っているため、それを持て余す審査員。「そうだ！ドーミーインの紙袋があれば、それに全部入れてもらえるので、いい宣伝になるぞ」と急きょ本社から取り寄せ。それを抱えて広報スタッフが会場へと馳せ参じた。

この紙袋、ほしい人続出で、あっという間に品切れ。後で「紙袋いただけますか？」と言われても、お詫びするしかなかったほど、いいアピールになった。
本題に戻ろう。

P下関は試食会場で総支配人の大野浩一さんが「フグではなく、ふく。福をもたらすおいしさです」とプレゼン。いよいよ、幕が切って落とされた。

<試食会場でプレゼンする大野総支配人>

つづく。
2棟、そして調理スタッフの奮闘ぶりは【後編】で！
（取材・文＝庄子明夫）

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