友人に胸張って泊まってもらえる さんに会ってみた！⑥ドーミーイン福井総支配人の中村さん

全国のドーミーインで働くドミニスタに会いに行くシリーズ「会ってみた！」。第6弾は、ドーミーインで働くまでは別のホテルチェーンで働いていた中村さん。転職先をドーミーインに決めた理由とは何だったのでしょう？

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「いろんな節目に自分がいましたね」

そんな感想を漏らしてくれたのは、ドーミーイン福井の総支配人、中村（なかむら）さん。

同じホテル業界からドーミーインに転職後、御宿野乃富山の開業、ドーミーイン富山のリニューアルに伴う一時閉館、ドーミーイン福井の開業。これらに関わってきた。そして次は、野乃金沢の開業も控えている。まさに〝節目節目〟の中村さん。

しかし、〝節目〟は、それ以前にもあった。大学時代、中村さんはフレンチレストランでアルバイトをしていた。

「それなりのちゃんとしたレストランでした」

接客のアルバイトだからと言って、居酒屋などを選ばなかったのも、中村さんらしいところだろうか。そのホールで働くうちに、面白さ、楽しさ、やり甲斐を見つける。

「お客様によろこんでいただけるっていいな。サービスって、いい仕事だな。そう思うようになりました」

ところが、就活はホテル業界のみ。

「サービスの最高峰はホテル。その一心で」

これは中村さんが自ら作った〝節目〟かもしれない。そして、あるホテルチェーンに入社。しかし、レストランや宴会を希望したにも関わらず、フロントに配属された。

「え？と思いました。でも、やっていくうちに、フロントの仕事もサービス。面白いと思うようになりました」

そう思ったのも束の間、中村さんに新たな〝節目〟が訪れる。フロント業務を行いながら、販売の仕事、いまで言うレベニューを任されるようになったのだ。

「自分で部屋の販売価格を決めて、満室にする、売上を出す仕事です。これは面白い！と思いました」

この時、中村さんは「サービス業とは違う仕事」と思っていた。しかし、後に「これもサービス業だ」と思うようになるが、その話はちょっと置いといて…。

「この仕事を13～14年やりました。ビジネスマン中心の棟、インバウンドが増えてきた棟などいろいろ」

そんな時、次の〝節目〟が訪れる。大阪地区のいろいろなホテルが集まる意見交換会、いわゆるホテル会で、ドーミーインの社員と出会ったのだった。

「その時の上司が知り合いだったこともあり、紹介されました。のちに、その上司が『いい人を探しているって言うから推薦しておいたよ』って言うんです。直属の上司が他のホテルを薦めるなんて（笑）と思いましたよ」

販売の仕事に面白さを感じていた中村さんは、転職するかどうか迷っていた。すると「一度、泊まってみてください」と言われたそうだ。

中村さんは当時の職場近くのドーミーインPREMIUMなんば、ドーミーイン梅田東に泊まってみた。

「こんなホテルがあるんだと衝撃を受けました。ビジネスホテルなのに大浴場。こんなにうまい夜鳴きそばが無料。きわめつけは朝食。こんなホテルで働きたい！　その時すぐ思いました」

実は中村さん、その当時販売の仕事をしながら、心に引っ掛かっているものがあったと言う。

「知り合いに泊まりたいと言われても、本当にうちで良いの？と思っていました。ところが、ドーミーインなら胸を張って泊まってもらえる。若干価格は高くても満足していただける。そう思ったんです」

部屋の価格を決めているうちに、お金を払うお客様のことを深く考えるようになった。本当の満足はどこにあるのか。販売価格と顧客満足の両方を考えることも、大事なサービスではないか。中村さんはそんな思いを抱くようになっていたのだ。これが前述のちょっと置いておいた話…。

ドーミーインに泊まってみたことは、中村さんにとって大きな〝節目〟になった。

意を決して転職。そしてその後、ドーミーインの〝節目節目〟で存在感を示してきた。

「結果を出す。その立場にいられることが楽しいんですよ」

この先どんな〝節目〟が訪れようと、中村さんはやってのけるだろう。それも、楽しみながら、確かな方向を見据えながら。そんな人だ。たぶん。

【Now and…】

「開業や一時閉館など、いろいろな節目に携わりましたが、自分が責任者として関わったのは今年のイン福井の開業が初めて。業者さんの選定、搬入搬出の動線確保、パートさんの採用など、項目をあげればキリがないほどジャッジすることがたくさんあり、たいへんでしたが、とても勉強になりましたし、やり甲斐がありました。

今後の目標は、広いエリアでのホテルづくり。複数のホテルそれぞれに個性を持たせて、トータルで売上を出せたら、なんて考えています」

■今回の「会ってみた」人…中村さん（ドーミーイン福井　総支配人）大学卒業後、大手ホテルチェーンに入社。2014年11月、ドーミーインに転職し、プレミアムなんばに勤務。その後、イン金沢の支配人、野乃富山の支配人などを経て、2019年３月、総支配人としてイン福井の開業に携わる。

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