何気ない会話を大切にしたい さんに会ってみた！㊶ドーミーイン前橋フロント井口さん

全国のドーミーインで活躍中のドミニスタ達の元を訪ねてみる「会ってみた」シリーズ。
第41回でお会いするのは接客の喜びがきっかけでドーミーインに入社したという井口さん。インタビューに照れつつも語ってくれた等身大の実体験や、仕事の喜びは必見です。

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「接客をしていると、お客様と心が通ったと感じる瞬間がありますよね。会話が弾んだり、お客様から笑顔をいただいたり。それに喜びを感じました」

学生時代、焼肉屋さんでアルバイトしていた井口（いぐち）さん（ドーミーイン前橋 フロント）は、この瞬間の喜びがホテルマンを目指すきっかけになったと言う。
「接客を仕事にするなら、ホテル。みなさんと同じだと思います…」
と照れる。

通っていた専門学校で行われた説明会でドーミーインを知り、同じ学校の先輩が働いていたこともあり、どんどん惹かれていった。
「ドーミーインを選んだ決め手、ですか…。先輩がいるなら安心だし、先生からも薦めていただいたし…」
とまた照れる。

お客様と心の通う接客。それを目指していた井口さんだが、ドーミーインではそれ以前の壁に行く手を阻まれた。

「言葉遣い、敬語。難しかったですね。本を読んだりして勉強しましたが、現場ではなかなか使い物になりませんでした」
つねにお客様という相手がいる状況。臨機応変な対応はできなかった。

「周りの先輩方のいろんなケースのやり取りを見て聞いて、覚えるしかないんですよね。フロントに立つようになってしばらくは、何もしてないのに、先輩方を見ているだけなので、仕事が終わるとヘトヘトでした（笑）」

もちろん、心地良い疲労感もあった。
「教えてもらった業務が１つできるようになると、それがうれしくて。明日はもう１つ、明後日はもう１つ、新しい目標ができるのも楽しみでした」

周りの先輩方を見ながら仕事を覚えていった井口さん。できることが増えてくると、違う視点で先輩を見るようになった。

「お客様との距離感です」

それは突然、井口さんの心に刺さった。ヘルプで行ったドーミーイン八丁堀で感じたことだった。

「お客様のご要望をまとめたリストがあって、それをスタッフで共有していたんです。それであたたかい接客ができるのかと思いました。でも、それだけじゃありませんでした」

井口さんは、チェックイン時のお客様とのちょっとしたやり取りにハッとした。
お客様に伝えることの順番を変えたり、リピーターさんには説明を省略したり、おしぼり渡してひと息ついてもらってから話し始めたり。お客様によって接客を変えていたことに気付いた。
「お客様の様子をうかがい、ちょっとした会話から何を求めているのか、察していたんだと思います。何気ない会話が大切。そう思うようになったきっかけです」

それから井口さんの取り組む姿勢が変わったと言う。会話の中から得たちょっとしたことも、引継ぎ帳に詳細に記載し、口頭でも丁寧に伝えるようになったそうだ。

「会話は大切ですけど、きちんと引継ぎをして、みんなで情報を共有していかないと！」

と言いつつ、こんなことも…。
「実は、お客様のお顔を覚えることが得意じゃないんですよ。でも、会話をするとその内容がリンクして、お顔も覚えることができます」

なるほど。だから、何気ない会話も大切だと言うのか…。
否。これは井口さんの照れだ。たぶん。

【Now and …】

「入社後半年くらいでFD担当。在庫管理や発注業務、先を見なければならないのは難しいことでしたが、だんだんうまくできるようになり、面白みを感じました。今期からはFC担当。プランを作ってサイトにアップ。それを見たお客様が初めて予約してくれた時はうれしかった。実際に宿泊に来てくれて感動しました（笑）。仕事はできることが増えると、喜びも増えるんですね。もっともっとスキルアップして、副支配人や支配人を少しでも支えられるようになりたいと思っています」

■今回会ってみた人…井口（いぐち）さん（ドーミーイン前橋 フロント）。専門学校卒業後、2017年入社。新卒４年目。ドーミーイン高崎を経て、ドーミーイン前橋の開業に合わせて異動。現在に至る。

（取材・文＝庄子明夫）

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できることが増えるほど、喜びも増えると語る井口さん。その前向きな思考とお客様を思いやる姿勢で、これからもどんどんドーミーインを盛り上げていってください！
いつか井口さんが後輩たちを導いていくその姿が、今からでも楽しみですね。

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