ドーミーイン首都圏
レストランスタッフの1日
バイキング形式の朝食会場を備えたドーミーイン。首都圏のレストランスタッフに1日密着して、そのお仕事ぶりをレポートします。
朝は毎日4時台の電車で出社。6時30分のオープンまでにすべての準備を整えなければならないので、この時間帯はとにかく集中します。調理、棚に小鉢を並べる、食器類の確認など、厨房とホールを行ったり来たり。最近は作業にかかる時間が読めるようになり効率もアップ。3つあるIH調理器をフル活用しつつオーブンで魚を焼き、すべてが同時に完成したときなどは「やった!」とうれしくなります。
食券販売数=その日レストランを訪れるお客様の人数確認はもちろん、天気や気温も大事なチェック事項の一つ。スタッフ厨房でお湯を使ったり動き回ったりで暑いのですが、お客様は寒いこともあるので、気づかいを忘れないための確認です。早朝で調子が出にくい時間帯ですが、「おはようございます!」「お待たせいたしました!」と元気に声出しすることでテンションが上がります。
営業中はローテーションで調理、接客などすべての仕事を担当。前日に基本的な担当決めをしておきますが、手が空けば他の仕事にも入るなど臨機応変に対応します。季節のスペシャル料理などをさり気なくおすすめするのも大切な仕事。首都圏では外国人のお客様も多いですが、求められるのはフランクな対応。変に身構えて話す必要はないとわかってからは、自然に会話できるようになりました。
レストランが忙しくなってくるこの時間帯、焼きたての卵料理をお出しするエッグコーナーにヘルプで入ることに。実はこのコーナーは最も好きなポジションの一つ。ずっと実家住まいで料理経験もほとんどなく、もちろんオムレツなんて焼いたこともありませんでしたが、研修を受け、現場で先輩のサポートを受けつつ経験を積んだ結果、今ではすっかり名人級の腕前になりました。
10時に営業が終了し、だいたいの片づけが済んだら、レストランスタッフ全員でブランチタイム。残った料理を自由に盛り付けて、社員価格でいただけるのもうれしいところです。少人数の職場でスタッフ同士も仲がよいので、一緒に過ごす休憩時間は楽しいひととき。営業中のちょっとした反省からプライベートの話題まで、和気あいあいと話してリラックスします。
ブランチ休憩でひと息ついたころ、宅配便で冷凍食材が到着しました。すぐに冷凍庫に入れる必要があるので、他の作業は後回しにして急いで整理にとりかかります。ちなみに届く食材がとくに多いのは年末年始など業者さんがお休みに入る時期。まとめて仕入れた大量の食材をうまく収納するためには頭も使うし、冬場に冷たい食材を扱うのは辛いけれど、ここは頑張りどころ!
レストランでの作業が一段落したので事務所でPC作業。料理の説明を4カ国語で書いたポップを作ったり、食材の在庫の管理、発注作業などを行うのも私の仕事です。発注作業をしているとき事務所の電話が鳴ったけれど、フロントスタッフが来て対応。ゆくゆくはフロントの業務も覚えて、こういうときにサッと電話を取れるようになりたいと思っています。
早朝に出社するぶん退社は早め。明るいうちからショッピングを楽しんだり、お酒を飲みに行ったりできるのはこの仕事の特権ですね。食べ歩きが大好きなので、退社後はいろいろな飲食店を開拓中。出かけた先で「いいな」と思ったイベントメニューやディスプレイを写真に撮り、レストランの企画として提案することもあります。