ドーミーイン事業推進部
尹 鍾根(ユン ジョングン)
STORY 01
月の3分の2くらいは韓国におり、ソウルにある2店舗を見ています。売上や経費の管理、お客様の満足度を高めるための業務改善など、現場の状況を見ながら課題解決を図るのがメイン業務です。韓国は日本よりも頻繁に転職をする傾向がありますが、長く続けてもらえるようにスタッフの働きやすさに気を配り、やりがいを醸成するようにしています。
現場の働きやすさを高めるため、本社に掛け合ったこともあります。日本の都心部では「駐車は別料金」は普通ですが、韓国では宿泊費に含まれているのが常識です。日本と同じように駐車料金を別にしていたら、大量の苦情が寄せられてしまいました。現場のスタッフを気の毒に思い、本社に交渉して宿泊費を上げることで、駐車料金を無料にしました。
STORY 02
ドーミーインに入社する前は、正直「ビジネスホテルのサービスは、前職のシティホテルとは違うんだろうな」という気持ちがあったんです。いざ働いてみると、想像以上に目指すサービスのクオリティが高くてびっくりしました。スタッフ全員で質の高いサービスの実現に取り組み、お客様から評価をいただくのは非常にやりがいがあります。
韓国での最初の開業、ドーミーインPREMIUMSEOULカロスキルのオープン時には、日本のおもてなしを現地スタッフに理解してもらうのに苦労しました。変化の一番のきっかけは日本での現場研修だったと思います。日本のお客様が感謝したり喜んでくれたサービスを、韓国のお客様にも伝えたいというモチベーションが生まれました。
ですから2店舗目のドーミーインSEOULカンナムの開業はかなりスムーズでしたね。成長したスタッフが活躍してくれました。今ではセクションごとのリーダーに指示をすれば、自分の言葉で現場に落とし込んでくれます。ドーミーインの「目指す姿」を根気よく伝え続けた成果ではないでしょうか。ソウルの2店舗とも、「人」が提供する日本のおもてなしを味わえるホテルになっていると思います。
STORY 03
留学生として来日し、大学で観光について学びました。観光の知識を活かして働こうと、都内の大きなシティホテルでアルバイトし、そのまま社員として就職。その後、離島のリゾートホテルへ転職して、シティホテルとは異なるホテル業務を経験しました。仕事は楽しかったのですが、ドーミーインが韓国に出店するという話を聞き、興味を持ったのが入社のきっかけです。
日本のホスピタリティの素晴らしさが、母国である韓国にも広がればいいなと思って面接を受け、採用となりました。当初は日本で開業を経験することになり、ドーミーインPREMIUMなんばのオープニングスタッフとして参加。海外のお客様を積極的に呼び込みたい、ということでスタッフも韓国人が多かったですね。以前は、日本のホテルで外国籍スタッフがフロントに立って接客をするというのは珍しかったと思います。ドーミーインには、その頃から国籍にかかわらず能力があれば活躍できる雰囲気がありました。
STORY 04
自分が担うべき役割として考えているのは「韓国人スタッフが、日本のおもてなしというコンセプトからブレないようにすること」です。海外のスタッフは必ず日本で研修を受けており、日本で暮らした経験があるという人がほとんど。それでも母国に戻って暮らしていると、だんだん日本の感覚から離れていってしまいます。ドーミーインのあるべきサービス像からズレてしまった時、修正するのが自分の役割のひとつだと思っています。
また、ドーミーインの今後のアジア展開にも関わっていきたいと考えています。以前、韓国の旅行博覧会にブースを出したら、お客様に「ドーミーインって日本にもあるんですね」と言われて驚きました。地元にしっかり密着できている証だと自信を深めたエピソードです。韓国で愛されるホテルとしてさらに店舗を増やしつつ、ベトナムなど他のアジア諸国へもドーミーインを広げていきたいです。
STORY
※インタビューの内容は、取材当時(2019年1月)のものです。